2010/06/11
先日の山口での日本小児科医総会フォーラムで愛育病院皮膚科の山本一哉先生のお話があった。「小児科医のアイデンティティ」というシンポジウムでシンポジストとしてお話になったのだが、内容はと言うと赤ちゃんの湿疹には何がよいかというきわめてプラグマティックなというか、俗なお話し。どこが「小児科医のアイデンティティ」やねん、と突っ込みたいところだが、この演者を選べばこういう話にしかなるまい。まあ、それはそれでよかったのだけれど。
アンダーム軟膏の販売中止に触れて、ほらね、私たちが言ってきたことがやっとメーカーにも通じたというところから話が始まる。
その次が、この聴衆の中にもプロペトなんぞという効きもしない薬を赤ちゃんの湿疹に使っているひとが居ると思うが即刻使うのはおやめなさい。という、第二弾。
保湿剤としてのプロペトはむれるのでじくじくした湿疹には逆効果というのが山本先生のお説である。でも、私のところでプロペトを多用するようになったのは山本先生の国立小児病院時代のお弟子さん佐○木○か子先生が医師会の講演会でお勧めになったのを採用してから。
そうバッサリと切られても困るのだ。
とは言え、スキンケアの情報源はこういう講演会やメーカーさんのパンフレットに頼っている関係上無視するわけにはいかない。
とりあえず、山本先生がお勧めの保湿剤、花王の○○や和光堂の××などをプロペトでうまくいかない患者さんに試してもらおうかと思う。
なにか、メーカーの思惑に完全に乗せられている気がするが・・・
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