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不活化ポリオワクチン

2010/06/16

保健所に提出した定期予防接種の問診票の記載に問題があるというので問い合わせがある。

問診票ではポリオワクチン接種後から1週間しか経たないのにDPT3種混合を接種している事になっている。ポリオワクチンから次の接種は4週間以上あけなければいけないことになっているとのこと。

 問診票の控えを見ると直近に受けたワクチンのところに「不活化ポリオワクチン」とある。

この子は、現在日本で使われている生ワクチン(飲むワクチン)を避けて、輸入された不活化ワクチン(注射)を自費で受けていたのだ。

不活化ワクチンなら次の接種までに1週間あければよい。保健所の担当者はこのことを知らなかったようだ。

現在日本ではポリオワクチンはポリオウイルスを弱毒化した生ワクチンである。生ワクチンでは時にウイルスが毒性を回復して周囲の人や本人にポリオ麻痺をおこすこととがある。

現在日本では野生のポリオは10年以上発生していないが、このワクチン関連麻痺は年間数例のペースで発生している。

欧米諸国ではとうにワクチン関連麻痺の危険がない不活化ワクチンに移行していうるのだが、日本はと言うと不活化ワクチンの治験は始まっているものの使えるのは当分先の事になる。

輸入ワクチンを使うという人も増えてくるのは当然と言えば当然だろう。


“不活化ポリオワクチン” への3件のフィードバック

  1. ito より:

    自費で不活化のポリオワクチンを受けられるとは知りませんでした。
    我が家でも、生のポリオワクチンを飲ませるのはとても不安なので、家族で話し合いましたが、やはり受けさせないわけにはいかないだろうということで生ワクチンを飲ませました。
    病気にならないためにワクチンを受けさせるのに、
    どうしてこんな不安な気持ちにならなければならないのかと疑問に思いました。
    早く日本も不活化ワクチンに移行して欲しいと思います。

  2. かたおか より:

    自費で未承認のワクチンを受けると健康被害が生じたときの保証などでいろいろ不利益があります。
    費用の面だけでなく、こうした保障面の事も早く定期接種化すること願う大きな要素ですね。

  3. 関根奉允 より:

    国内で不活化ポリオワクチン(IPV)の接種ができるクリニック、病院を全てリストアップするよう心がけております。
    最新のデータに「かたおか小児科クリニック」が掲載されていません。
    かたおか先生のクリニックで接種できるIPVの種類(IPV単独、5種混合、6種混合)および価格をおしえて下さい。リストに掲載いたしたく存知ます。
    http://www5b.biglobe.ne.jp/polio/
    ポリオの会

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