2010/07/26
連日の猛暑で毎日熱中症で死亡が何名というニュースが流れる。死亡のほとんどが老人のケース。小さな子どもと老人が危ないと言われるが、子どものケースは案外少ない。
老人の死亡例ではクーラーを使っていなかったというケースが多いという報道もある。
毎年夏になるとクーラーを使っても大丈夫でしょうか、という質問を受ける。熱など体調不良の患者さんでは、ゆうべクーラーをかけて寝かせたので風邪を引かせてしまいました、という自己診断のかたも結構見かける。
つまり、クーラーは健康の大敵というわけだ。
暑い夏に自然の摂理に反して「人工的」な涼をとるのは健康を害することにつながるという感じ方なのだろう。
しかし人間は自然の摂理に反することによって病気から解放され、長寿を得るようになってきた。
クーラーもそうした恩恵の代表である。
何も、このくそ暑いさなかにがまん大会をする必要はない。
クーラーを使えと言うのではない。クーラーを使うことに罪悪感を持つ必要はないと言いたいのである。
もちろんクーラー以外にも猛暑に対する対策はいくらでもある。自然の摂理に反しない方法も多いだろう。でも、それには家の立地や造りとかそう簡単にはクリアできない要素が大きいのである。
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