2010/08/10
中山書店から小児科ピクシス20号として「かぜ症候群と合併症」というムックが出た。所沢の草刈章先生が専門編集、東大の五十嵐隆先生が総編集。私もほんの一部だが書かせていただいた。
われわれ開業小児科医がふだん扱う「病気」と言えば何と言っても「かぜ」である。でも、「かぜ」って何?と聞かれたらなかなか答えは難しい。
「かぜ」という言葉は決して使わないというドクターもおられる。私は結構使う方だけど。
まず定義からして曖昧だ。
だいたい医学部で「かぜ」について習った覚えもないし、医者になってからも「かぜ」についての教育を受けたこともない。
何となく先輩のやっていることを見よう見まねでやってきたにすぎない。
そうした中で、これって本当に正しいやり方なのかという疑問が湧いてくる。
このムックは「かぜ」に対する疑問のかなりの部分を解決してくれる。「かぜ診療」のスタイルも変わるかも知れない。
「かぜ」の診療でメシを食っている人には是非ご一読いただきたいムックである。
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