2010/09/06
少し前のことになるがある放送局の記者さんから電話で取材を受けた。
記録的な猛暑が続いているので、この影響がクリニックを訪れる患者さんの病気に現れてませんかというもの。
たとえば、熱帯でしか見られない病気がみられるとか、8月も終わりになれば例年なら無くなっている病気がまだあるとかですが、どうでしょう。
うーん、と考えた。
だってクリニックは患者さんが少なくてガラガラだ。
例年8月、9月は病気が少なくて患者さんも少ない。
確かに今年は猛暑続きだが、かといってクリニックに来る患者さんは例年と変わらない。
手足口病やヘルパンギーナなどの「夏かぜ」もすっかりなりを潜めてしまっている。
病気という面からは例年と大差ありませんねえ、というお答えとなった。
熱中症でお年寄りが亡くなっているという話は報道されているが小児科クリニックに飛び込んでくるケースはない。
そういえば、お年寄りの死亡例ではクーラーを使わなかったからというのが結構あったようだ。クーラーは身体に悪いというのが半ば国民的信念のようになっているところがある。
風邪をひいたこどもを連れてきたお母さんの枕詞が「ゆうべクーラーつけっぱなしで寝かせたせいで・・・」というのがあるくらい。
でもこの猛暑にクーラーなしで過ごすのは相当風通しのいい家で体力のある人でないと辛いと思う。
という話に脱線してしまったが、この話がニュースになる事はなかった。
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