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かたおか小児科クリニック

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熱性痙攣

2010/10/20

 発熱で受診した患者さんが診察も終わり処方箋をもって調剤薬局で待っているところで痙攣が起きた。こういうことは時々ある。待合室で起きることもある。

 「風邪」の熱で痙攣を起こしたのならまあ大丈夫でしょうで帰す事がおおい。

以前は痙攣の再発予防のためにここでダイアップ坐薬を入れることが多かったのだが、近年は意識状態を正確に把握できなくなるので使わないことが多い。

今日の患者さんは肺炎球菌ワクチンの追加接種翌日に保育園で発熱。高熱だったので発熱から余り時間が経っていなかったが血液検査をした。白血球は増加していてCRPも弱陽性。

元気そうだし、ヒブ、肺炎球菌ワクチンも接種済みなので翌日まで様子見ることにした。

今日来てみたが解熱しない。のどは赤くなく、中耳炎もない。

白血球は昨日より増えていてCRPも高くなっている。どこの熱だろう。

パックを貼って尿を調べたら尿中の白血球が多数。

尿路感染だったのかと、抗菌薬を処方した。

そうしたら、冒頭の痙攣となった。

尿路感染症で熱性痙攣を起こす事は無いわけではないがそう確率は高くない。

痙攣は1-2分でおさまって意識もはっきりしたので熱性痙攣でいいだろう。

髄膜炎の所見はいまのところない。

本当に尿路感染だけか。

それよりこのまま帰すかどうかだ。

目も覚めて熱はあるが元気も出てきている子を「念のため」と入院をお願いするか。

それはないな。

ということで、ルート確保して逆流採血で血液培養。ロセフィン点滴静注。

明日も再診ということにした。

 

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