2011/01/18
インフルエンザやら、予約の手違いのアレルギー相談やら、水ぼうそうやら、なにやらで夕方から立て込んで延長戦突入。小児急病センターの当番に間に合わない。
最後の患者さんで溶連菌の迅速検査をせねばならなくなった。熱のない発疹症。これは溶連菌感染症だろうと当たりをつけたが、結果を待つ間に着替えて出かける用意。
着替え終わって診察室に行ったらバッチリ陽性。
急病センターは15分ほどの遅刻ですんだ。待合室は一杯だったが小児科は一人だけ。残りは全部内科。こういう日もあってよろしい。内科当番のドクターはげんなりしていたけど。
一人目からインフルエンザ。
その後もインフルエンザが続々と。
出たり引っ込んだりの発熱6日目で内科にかかったら「伝染性単核球症」と言われたという幼児。高熱が下がらないというので来院。
「伝染性単核球症」がいきなりかよ、と思わず聞き返す。
血液検査をしてこれが一番考えやすいと言われたそうだ。
別にリンパ節も腫れていないし、肝臓も脾臓も腫れてない。扁桃腺もふつうに赤いだけ。
どこから「伝染性単核球症」が出てくるのか。
細菌感染の予防のためにと、小児に適応のないニューキノロン系の抗菌薬が出ている。
これはいかがなものであろうか。
翌日は病院小児科を受診するように話して帰す。
ぐえ、高熱に加えて、肝機能障害でも採血ででていましたかね。もしくは異型リンパ球が出ていたとか?
でもその診断であれば、ウイルス感染ですから、抗生剤投与はないですよね。
まだまだ予防目的の抗生剤投与がはびこっているのは、がっかりです。
2次感染で、こういった菌の感染が考えられるのでこの抗生剤、ではなく、幅広く効くニューキノロンを投与では、内科医でなくても構いませんね。