2011/01/26
乳幼児健診研修会があって高津市民館へ。
健診の講演に先立って「胆道閉鎖症早期発見のためのカラーカード」の説明があった。
先天性胆道閉鎖は小腸に胆汁を排泄する胆管が閉塞して黄疸が出る病気。放置すれば肝不全、肝硬変で死亡する。
手術で治癒する例もあるが2ヶ月以降では手術成績がよくない。
できるだけ早く見つけて2ヶ月以内の手術を目指そうということだ。
診断のきっかけは「黄疸」と「白色便」。肝不全による出血傾向で見つかる例もあるがここまで来ると緊急の肝移植以外に手はない。
新生児期には黄疸はふつうにあるので生理的黄疸か病的黄疸かの見分けは素人には難しい。玄人にとっても難しい問題。
家庭で見つけるには便の色が一番有力な手がかりになる。
1ヶ月健診で便の色のカードを配って、うすい色の便が2日以上続けて出たら色を比べてもらう。
それがカードで異常が疑われる便の色に近い場合は医療機関を受診してくださいというシンプルなシステムである。
シンプルなスクリーニングなのでよいのだが、胆道閉鎖は1ヶ月健診で見つけてもらいたいなと思うのである。
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