2011/03/07
今日は小児急病センターの準夜当番。ちょうど同じ日に3回目の予防接種事業説明会がある。すでに1回目に出席しているので事業受託条件はクリアしている。なので、準夜当番にでるつもりだった。
ところが週末からの「ヒブ、肺炎球菌ワクチンの接種見合わせ」という事態。
予防接種事業説明会の講演が日本医師会公衆衛生担当理事保坂シゲリ先生で演題が「日本の予防接種のこれから」とあまりにタイムリーなのでこれはこちらに行かねばならぬと朝から算段を始めた。
小児急病センターの当番表をつらつら眺める。いきなり今日の当番を代わってくれというのはなかなか難しい。この人には頼みたくないしなあ、などとえり好みをしていると全く決まらない。深夜帯当番の先生に準夜から出てもらえないかと聞いてみたらそれは難しいとのこと。
やはり無理かなとあきらめかけていたら、T病院のM先生からメールで今回の接種見合わの件について情報が欲しいとのこと。
M先生はしばらく病院を離れていたので今の当番メンバーには入っていないが急病センターの勝手は知っている。ちょうどよい。仕入れた情報を提供する代わりにM先生に準夜当番を代わってもらおうとメールじゃ間に合わないので電話してみる。今夜は大丈夫とのことで無事交渉成立。
おかげで講演会に行くことができた。
保坂先生の講演は日本の予防接種が世界から大きく遅れているということから始まった。
子宮頸がん、ヒブ、肺炎球菌ワクチンの公費助成が始まったとたんに子宮頸がんワクチンは供給不足で欠品、ヒブ、肺炎球菌ワクチンでは死亡事故と困ったことが続出。
それでも、せっかく遅れを取り戻しかけた矢先のこの事件。ここでまたワクチン接種システムが後退してはならないということで話は終わった。
明日8日には厚労省で今回の死亡事故とワクチンの関連を検討する専門家会議がある。
われわれワクチンを接種する側はこの結果を固唾をのんで見守っている。
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