2011/05/09
私たちのような一般小児科開業医で腸重積症に出くわす(初診でみる)ことは1-2年に1回くらいではないかと思う。
今日の午後に腸重積と思われるケースがあった。
7ヶ月の赤ちゃん。保育園で吐いたというので迎えに行ったその足で連れてこられた。
保育園から直行というので重症だったケースはまずないのだが、待合室に入ってもまた吐いた。診察室でもまだ嘔気は止まらない。顔色がよくない。ぐたっとしている。
お腹を触るとなにやらフランクフルトソーセージ状のものが触れる。
これだけでもう診断はついたが、超音波検査をしてみる。
バッチリ標的状の重積部が見える。
浣腸したら見事な血便。
これだけスムースに診断に至るケースは珍しい。発症してから3時間くらいではなかろうか。
速効で大学病院の小児外科へ。当院の滞在時間は30分ほど。
今年になってすでに1例あったので、今年は多いのかもしれない。
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