2011/05/19
昨夜の報道ステーションで経口生ポリオワクチンの問題が報道された。取材は大分前にされていたようだが、震災・原発事故のために放映枠がずれ込んで昨夜になったようだ。
実は帰宅したときには後半の方で全部見たわけではないのだが、現在先進国では日本だけという経口生ポリオワクチンによるポリオ関連麻痺を取り上げたものと聞いている。
ワクチンで麻痺をおこした被害者のお子さんの映像はインパクトがある。
そもそも30年以上も「本物」のポリオは発生していない国で、一定の割合で生ワクチンによる麻痺の患者さんが出る。不活化ワクチンにすればそんな心配はないし、ほとんどの国では10年以上前から不活化ワクチンに切り替わっている。
どうして日本だけは、ということになる。
当院でも個人輸入した日本では未承認の不活化ポリオワクチンを希望者に接種しているが、昨夜の10時半以降予約申し込みが急増。
今日の夕方までに26件。ふだんの日の5倍くらいの申し込みがあった。
NHKの「朝イチ」で取り上げられたときも同じような現象があった。
個人輸入による不活化ポリオワクチンの接種ではキャパにも上限がある。
一番のネックはワクチンの保管と在庫管理。そして次ぎに接種する時間の確保。
このままではどんどん待ち列が長くなる。
やっぱり急増していますか。テレビの影響ってすごいですね。
「うちは不活化を受けている」と私が話したことを覚えていたママ友から
早速メールが来たので、このクリニックを紹介しておきました。
放送を見て「ぞっとした」そうです。
私も1月に朝日新聞の写真つきの記事を見たときは、ぞっとしました。
これだけメディアでとりあげられているのに、なぜ国は国産ワクチンにこだわるのでしょう。
生ワクチンでポリオになってしまった方々も、いわゆる“国策による被害者”ですよね。
原発の被害は予測不能だったとしても、生ワクチンはずっと被害者を出し続けています。
なぜ国策を改めないのか理解に苦しみます。
国策の被害を受けるのも、そのツケを払わされるのも、結局われわれ国民なんですよね。。