2011/05/21
近くの幼稚園は今日が運動会。そのためか、午前中の予約は空きが目立つ。延長戦なしに診療が終了して医師会館での小児科医会定時総会へ。
先週保育園医部会の総会に行ったときはクールビズのノーネクタイ。他の人はほとんどネクタイだったので浮いていた。ちょっと反省して、今日はネクタイをしていったが、暑い。やっぱりのノーネクタイが正解だろう。
記念講演は帝京大溝口病院教授の渡辺博先生による「予防接種に関する最近の話題」。
・ヒブ・肺炎球菌ワクチンのこと
・ポリオ根絶計画とポリオワクチン
・ワクチンに関する風評とワクチンの安全性
・ワクチンの同時接種について
という項目での講演。
いつも思うことではあるが、聞いて欲しい人は来ていない。
先日、近くの小児科にワクチン接種に行き、4本の同時接種を依頼したら、2本までしかできないと言われました。
理由を尋ねると、
「何本もこんな小さい子に打つなんて、かわいそうじゃないですか。あんな事故があって、お母さんがたはほとんど単独接種を希望されますよ?」
と回答なさいました。
論理的な回答を期待していたので、驚きましたが、反論してみても相手にされないだろうと思い、そのまま2本お願いしました。
同時接種が可能と聞いていたので、4本の計画を立てていたのですが、一週間後にBCGがあるためもう増やせず、肺炎球菌かヒブが一ヶ月遅れることになってしまいました。
まさかクリニックによって本数制限があるとは。
同時接種も2本なら大丈夫で4本なら危ないというのは何を判断基準にしてしておられるのか、よくわかりませんね。
問題となった6例(後で7例になりましたが)では2本接種の例もありますし、乳幼児突然死症候群の症例検討をされている方の話では、突然死の前にDPT3種混合ワクチンの接種していた例もあった。でも、ワクチンが突然死の原因とは考えられていませんということでした。
海外ではワクチンが乳幼児突穿刺症候群のリスクになるかどうかの研究がなされているそうですが、これも無関係との結論が出ています。
日本人の体質は外国人と違うので海外のデータや実績はあてにならないという意見もありますが、さあどうでしょうか。