2011/10/20
10月17日付けでRSウイルス迅速検査の適応が拡大されることになった。
これまでは3歳以下の入院患者にのみ健康保険での検査が認められていた。それが、今回「入院患者、乳児、シナジス(抗RSウイルス抗体の製剤)の適応患者」という枠組みに変わった。
乳児(1歳以下という事だろう)なら外来で検査しても保険で通るということなった。今まで検査にかかる費用はクリニックで負担していたので、これは大助かりである。
しかし、ちょっと困った話も出てきている。
このところ「RSウイルス大流行」といった報道が相次いで、小さな頃どもを持ったお母さんたちの間ではRSウイルスはもうインフルエンザ並の知名度を獲得している。
保育園でもRSウイルスかどうかということに神経を尖らせている。
よく学校や保育園からインフルエンザかどうか調べてもらってきてくださいと言われて熱が出ている子どもが受診する。検査するかどうかは私が決めるのであって、保育園が検査しろとは僭越ではないか、と一人勝手に怒っている。
これと同じような事態がRSウイルスでも起きることは必定。
これまではRSウイルスの検査は保険がきかないのできません。ときっぱり断っていたのだがそういう言い訳ができなくなった。
RSウイルスはウイルスが特定できる風邪。
中には重症化する乳児もいて油断ならないのは確かだが大半は普通の「風邪」である。
一連の報道で変なパニックが起きて混乱することを懸念している。
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