2011/11/15
血液の迅速検査に使っているHORIBA(販売はフクダ電子)のLC178-CRPは昨年で5年リースが終了して、今年からは格安の再リースの値段で使っている。
再リースで安いと喜んでいてはリースの仕組みを知っている人に笑われるのだが、とりあえず支払金額はこれまでの10分の1になる。
器械の調子は悪くないので当面使っていけそうだと思ったが、定期点検で主要部品が液漏れを起こしていているのが見つかった。交換が必要。ハードウェア保守契約はリース終了とともに切れているので実費がかかるとのこと。ほんまかいな、と思った。
修理をしても後継機種を導入するコストに比べたら断然安い。
修理でいいよと、言った。
営業は青ざめる。センセ、そこを何とか・・・
あ、そうだ。
うちの電子カルテWINEStyleに検査データを直に送れるようになるなら新機種への更新を考えてもいいよ。
今は血球計測器のデータは看護師がプリントアウトされたデータを見ながら電子カルテにキーボードから手入力しているのである。エクセルの集計表を見ながら電卓で合計を出しているようなものだ。
そういう宿題を出したら営業のF氏は必死になって対応策を探してきた。
すでにWindowsベースの電子カルテの一部にはデータ転送が対応している。
それをMacでもできるようにすればよい。
当たり前だができないはずはない。
考え出したのは検査機器と電子カルテのMacの間にWindowsマシンを一台はさむこと。
そんなこと誰でも思いつくだろうが。
真の解決策はソフトをMacにも対応させることだが、まあ仕方ない、ちゃんとできたら新しい器械を購入すると約束した。
先日ソフト業者が持ち込んだPCでのテストはうまくいった。
それで新機種LCー667CRPの購入契約を結んだ。
今日、器械の納入と電子カルテとの連携のセットアップにやってきた。
血球計測器のセットアップ自体はすぐにできた。
問題は間に入るWindows7が電子カルテが乗っているネットワークにつながらないこと。
テストの時はうまくいったのにどこがおかしいのか。
IPアドレスを自動取得にすると乗っかれるのだが固定アドレスにするとWindows7から他のマシンが見えなくなってしまう。
どうなっているのかよくわからない。ソフト開発会社の担当者は大苦戦。
ルーターを再起動してみようかとかいろいろちょっかいも入れてみたが不首尾に終わる。
3時間ほどごたごたして、本社に電話して相談していたようだったが何かの拍子にひょいとつながった。
これでデータの手入力の必要はなくなった。
ただし完全自動ではない。
電子カルテのサーバー機に作ったデータ用フォルダに検査データのHL7ファイルが飛んでくるまでは自動。そのHL7データを電子カルテに読み込むのは検査会社から届くHL7データと同様手動読み込みなのである。一手間かかるのである。
エクセルがインストールされたWindows マシンがあるのならソフト代だけで済むのだが、このソフトに一体いくら値段をつけるのか。これから導入を考えている所ではそこの交渉が必要。
当院では新機種更新に際して注文をつけての導入だったのでソフト代にいくら振ったのかはわからない。
とりあえず、使い物にはなる。
セットアップ終了後、等々力へフロンターレ対大分の試合を見にいく。何とか後半には間に合った。
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