2011/12/01
今年の9月以降の3ヶ月間に測ったマイコプラズマPA抗体価を電子カルテで取り出してみた。
マイコプラズマ抗体の検査はそうめったやたらやるわけではない。
熱が長引いていて、咳もなかなかよくならない。
周囲に「マイコプラズマが流行っている」という噂がある。
年長児である。
指先の少量の血液検査で白血球数が正常範囲、CRPが弱陽性。
など、諸条件を勘案して、最後は私の勘で採血するかどうか決めている。
この3ヶ月で、36人に検査していた。
初回の検査で抗体価が320倍以上あって陽性と考えたのが7例。
7/36 が初回検査で陽性。
残り29例のうち2週間後にもう一度採血して抗体価を比較したのが11例。
11/29 にペア血清の採血。
11例のうち2回目に4倍以上の抗体上昇を認めたのが7例
7/11 がペア採血で陽性。
本来は初回検査で陰性だったものは全例ペア血清を取るべきだろう。
ただ、それは開業の小児科ではなかなか難しい。
ペア血清を取ったのはこれは怪しいぞと思って採血したので、サンプル抽出にバイアスがかかっている。
それでも7/11は大きな数字だなと思う。
コメントを残す