2012/02/17
来年度の予防接種事業を受託する医療機関向けに予防接種関連の講演と事業説明が行われた。
第1回目は高津市民館で。
講演の講師は帝京大学溝口病院小児科教授の渡辺博先生。
ポリオワクチンとポリオ排除、MRワクチンと麻しん排除の話題。同時接種の問題、ワクチンスケジュールの組み方など幅広い内容を1時間でお願いした。
とてもわかりやすい話。
同時接種問題について言うと、昨年のこの事業説明会の最中に講師だった日本医師会の保坂シゲリ先生の許に「ワクチン接種後死亡」の4例目が報告されたという一報が入った。その翌日ヒブ、肺炎急ワクチンをとそれを含む同時接種の一時差し止めが決定された。
早期の再開がのぞまれたが、そこへ3月11日の東日本大震災が起きた。ワクチン接種と死亡との間に因果関係はないとして4月1日から接種が再開されたが、その頃はワクチンの話どころではなく震災のニュースの間に埋もれてしまった。
4月1日からの公費助成にもかかわらず、ヒブ、肺炎球菌ワクチンの接種率は伸び悩み、同時接種をためらう医師の意識もなかなか変わらなかった。
保護者の方の意識は変わってきていて、同時接種でできるだけ早く免疫をつけようということが浸透してきている。
問題は医師の方の意識である。
今日の講演で少しでも同時接種にもう一度目を向けてもらえればよいなと思う次第。
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