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かたおか小児科クリニック
2012/03/30
MRワクチンの２期３期４期の対象年齢にある人は明日が最終期限。
幼稚園・保育園の年長さんの学年、中学１年生、高校３年生の年齢にあたる人はMRワクチンの接種期限が明日３月３１日で切れる。明日以降に接種すると「自費」となる。自費で接種するとおよそ１万円くらいかかるので、忘れている方は是非！
今日はそういう駆け込みの方が目立った。
ついでに日本脳炎の２期とかHPV（子宮頸がん予防）ワクチンとかの同時接種も多い。
ちょっと困ったケースが一件。
MRワクチンを受けに来たお子さん。溶連菌感染症でお薬を飲んでいるが大丈夫でしょうかという質問。
もちろん大丈夫ですと答えてお薬手帳を拝見。驚いた。
クラリスロマイシン、乳酸菌製剤、経口ステロイド、抗ヒスタミン薬、が処方されている。
MRワクチンは生ワクチンなので経口ステロイド内服中の接種はちょっとためらわれる。
溶連菌感染症と診断された経緯は次のようだ。
じん麻疹様の皮疹が出たので受診。血液検査で溶連菌感染を示す値が高かったからと抗菌薬を10日間内服することになった。話を聞く限りでは皮疹はじんま疹。熱もなく、リンパ節も腫れていないなかったようだ。溶連菌抗原迅速検査はなされた様子はない。
経口ステロイドはじんま疹に対してということだろうが、適応はいかがなものであろうか。
そのうえ溶連菌感染にということでクラリスロマイシン。本当に溶連菌感染だったらかなりの確率で耐性で、少なくとも第一選択の薬剤ではない。
結局は、よくお話をした上今の薬はすべて中止してでMRワクチンは接種した。
なんというか、困った話だ。
先生・・・・
血液検査で溶連菌感染の診断ですか・・・
そして、クラリスロマイシン・・・
でも、まだまだ花粉症にセレスタミンをシーズン中ずっと内服で出していて、ステロイドですよとは、全く患者さんに説明していないということも、多々ありますね。
さらには、セレスタミンのジェネリックで、薬の説明書きにも、抗アレルギー作用のあるお薬です、としか書いてなくて、ぱっと見では、ステロイドともわからない・・・
ごくろうさまです。