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かたおか小児科クリニック

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不活化ポリオワクチン導入の行程がほぼ決まる

2012/04/23

 4月19日に単独の不活化ポリオワクチンの承認が内定、今日4月23日の厚労省での不活化ポリオの円滑な導入を検討する会議で大筋が決まった模様。

 報道によれば 9月から現在当院などで個人輸入して接種しているサノフィ・パスツールのImovax Polioを定期予防接種として導入する。

秋の経口生ワクチンは中止。

すでに定期接種に向けて準備するよう各自治体には通知が出されている。

接種回数は4回。DPT3種混合と同様のスケジュールが考えられている。

接種できる時期はDPTと同じで3ヶ月から90ヶ月未満。

すでに経口生ワクチンを1回接種した人は不活化ワクチンを3回。

経口生ワクチンを2回接種した人は接種不要。

個人輸入などで不活化ワクチンを接種した人は残り回数を定期接種として受けることができる。

DPTとの4種混合ワクチンは11月から導入を目指している。

 

ということで、ほぼ予想された内容。

お問い合わせがたくさんある。定期接種の不活化ポリオが受けられるまで待っていてもいいのかという質問が一番多い。

すでに1回生ワクチンを接種したという場合。

2回目の生ワクチンで麻痺を起こす確率はほぼゼロと言っていいくらい低いので生ワクチンをのんでもよいと思う。

もちろん秋まで待ってもある程度の免疫はあるので大きな問題はないだろうけど。

まだ1回もポリオワクチンを受けていない人。秋まで待っていいですか。

ワクチン専門家の公式見解は、生にしろ不活化にしろポリオワクチンは受けてください、というもの。

でも不活化ワクチンの申込みは締め切っているところが多いし、どうすればよいのかと聞きたい方も多いと思う。

9月からワクチンによる麻痺の可能性がない不活化ワクチンが定期接種として予定されているという状況で是非生ワクチンを飲みなさいとは勧めにくい。国としても不活化切り替え直前の生ワクチンの接種率が低下するのは織り込み済みのことと思われる。

と、まあそれ以上のことは、診察の時にでも質問してほしい。

電話やメールでの質問はご遠慮ください。


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