2012/08/09
赤ちゃんの下痢は秋から冬にかけて多い、というのは以前の常識で、今では春から夏にかけて多くなっている。ロタウイルス胃腸炎の流行がシフトしてきているためである。
今年も夏場の赤ちゃんの下痢症は多いのだが、ロタウイルスではない。症状も軽いので見ただけでもわかるが、便を検査してみても陽性になる例はない。
年長児の下痢は細菌性胃腸炎が多い。特にカンピロバクター。
そういう中で、どうも幼児の便秘が目立つ。
夏になるとどうしても水分不足になる。身体の方はそれを補うために大腸から水分の再吸収を増やす。便の水分が少なくなり、便が硬くなる。
そういう回路と思われるのだが、これまで便秘気味でも何とか出ていた子どもが詰まってしまったと言うことになる。
とりあえず浣腸や坐薬で今溜まっている便を出してしまって、仕切り直しで便秘対策を講じるようにしている。
やはり、夏は便秘の季節だ。
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