2012/10/18
今日のニュースで日本脳炎予防接種を受けた11歳の男児が5分後に心肺停止状態となり死亡したとという事件が報道された。
亡くなられた男の子のご冥福をお祈りし、また家族の方に哀悼の意を表します。
当初はアナフィラキシーショックではないかという推測が流れた。
ただ、接種後5分で心肺停止というようなアナフィラキシーは聞いたこともないし、アナフィラキシシーを疑わせる他の症状もなさそうだった。
では何かと言われても情報不足でわからないとしか言いようがない。
午後にテレビ局から電話取材の申込みを受けたが、よくわからない状況でお話はできないとお断りした。
実際、よくわからないのである。
先ほどのNHKのニュースでは、男の子は大暴れして診察室では接種できず、待合室のソファで何人かで押さえつけて注射したということだった。
それが関係あるのかどうか、これももう少し事情がわからないと何とも言えない。
これまで問題無く行われていた日本脳炎予防接種を、6年前の接種後ADEM一例で「積極的勧奨を中止」したように、ただちに中止することはないと考える。
現時点では厚労省からも特に通達は来ていない。
接種を希望される方には引き続き接種を続ける。
ただ、今の季節は日本脳炎が流行する時期ではないので、もう少し情報がまとまるまで待っても日本脳炎の感染のリスクがほとんどないことはお伝えしたい。
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