2012/10/24
今日のニュースで不活化ポリオワクチン接種後に死亡した乳事例が取り上げられている。
亡くなられたお子さまには慎んで哀悼の意を表します。
6ヶ月以上1歳未満の乳児が不活化ポリオワクチンを接種して18日後に死亡したというもの。
そもそも報道の中で、
接種から時間が経っているため、接種した医師はワクチンとの因果関係はないと見ていますが、医療機関が、念のため、薬事法に基づき報告を行ったということです。厚生労働省では来週開催する検討会で、専門家の評価を求めることにしています
と言うことで、ワクチン接種と死亡との関連はうすいと考えている。
それを何故大きく報道するのだろうか。
昼頃にテレビ局から電話で取材の申込みがあった。
不活化ポリオワクチンの接種風景と接種した保護者のインタビューを撮りたいとのこと。
当院は今日は休診日なのでとお断りしたが、こういう事例を報道することには大きな問題があることを申し添えた。
今回のケースをワクチン接種後の有害事象として報告するのは正しいと思う。
有害事象を精査して「真の副作用」か、たまたまの紛れ込みかを判断する。
報道するのであれば、「真の副作用」という結論が出てからであろう。
アメリカでの有害事象報告システムによれば、HPV(子宮頸がん)ワクチン接種後の有害事象で一番多いのは交通事故による死亡なのだそうだ。
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