2012/11/04
VPDを知って子どもを守ろうの会の理事会が3日の土曜日にあった。なかなかメンバーの都合が揃わず、この祝日が奇跡的に開催可能日となったのである。
会議弁当は京樽の「海鮮ちらし」「北海ちらし」のチョイス。「海鮮ちらし」をチョイス。すごい上げ底にがっかりするが、カロリー制限にはちょうどよろしい。おやつに差し入れのゴディバのチョコ。
どれを取るかは結構悩む。どうせなら3-4個がつがつと行きたいところだったが、これはそういう風にして食べるものではないとのご意見もあり一つでがまんする。
お勧めワクチンスケジュールで、ヒブワクチン追加接種の時期が話題に上った。
VPDの会ではヒブワクチン追加接種の時期を添付文書(実施要項でもある)の「1期最終回からおおむね1年経ってから」ではなく、「初回最終接種から60日以上経過し、かつ生後12ヶ月ー15ヶ月の間」として推奨している。
このことについて「小児用肺炎球菌ワクチン」と混同しているのではないか、間違いですよね、というようなご意見をいただいている。
別に間違いではない。
添付文書作成の際、ヒブワクチンの接種間隔はDPT3種混合との同時接種を考えて、DPTと同じスケジュールを採用した。このため治験では行われなかった接種間隔の3週もDPTに合わせて急遽盛り込まれた。追加接種の国内治験もDPTの標準的な間隔の「1年から1年半」に合わせて行われたため、認可事項も「おおむね1年後」となった。DPTでは追加接種は6ヶ月経てば可となっている事項は見落とされていた。
それで、添付文書の「おおむね1年後」が固まってしまい、「おおむね1年とはどの期間を指すのか」という質問が相次いだために「おおむね1年は11ヶ月から13ヶ月」ということになってしまった。
しかしヒブワクチンは初回3回接種後1年経過すると10%の子どもで抗体が感染防御レベル以下に低下することがわかっている。おおむね1年後では遅すぎるのである。
そこで小児科学会もVPDの会も推奨スケジュールではヒブの追加は1歳になったらなるべく早くということになった。
VPDの会ではヒブの追加スケジュールはDPTに合わせるのではなく小児用肺炎球菌に合わせて同時接種を勧めることにした。DPTの追加も初回接種から6ヶ月離れていればよいので1歳過ぎのこの時点での追加接種を同時接種で行うことを勧めた。
日本以外のほとんどの国ではヒブと小児用肺炎球菌は追加接種を含め同時接種で行われている。
ヒブを肺炎球菌と同じスケジュールとすることは医学的に全く問題はない。
ヒブの添付文書のスケジュールを守らないのであれば、小児用肺炎球菌のスケジュールに合わせるのが一番理にかなっている。そう考えての、「初回最終接種から60日以上経過し、かつ生後12ヶ月ー15ヶ月の間」である。
以上は、VPDの会としての「お勧め」である。
あくまでも「お勧め」である。
実際にこのスケジュールで行政相手の問題として大丈夫かどうかは個々の自治体との関係による。
ちなみに川崎市ではヒブワクチンの追加接種の間隔はチェックしていないとのこと。
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