2013/03/24
土曜日は午前中だけの診療なので診療時間が短い。でも、土曜日の方が受診するのに都合がよいということで診療希望の患者さんは多い。もともと需給にアンバランスがある。
なので、土曜日の時間当たりの予約枠は多めに設定してある。
そのつもりでスピードアップして診ていけば、それなりにこなすことはできる。特に、慢性疾患の再診で変わりなしという患者さんが多ければ一人当たりの時間は短くてすむ。
ただし、そこへちょっと時間のかかる難しいケースが紛れ込むとあっという間に渋滞が生じる。そうでなくても、このところ検査が必要な患者さんが多いから、検査して結果が出るまで待ってもらって、結果が出たらもう一度入ってもらって説明して・・・
どうしても時間がかかる。で、結局、薬は要らないねなんて話になる。
ワンパターンで右から左へ薬を出して行くだけならば苦労はないのだが、要らない薬は要らないという説明には時間がかかる。
そういう中で、入院が必要という患者さんが一人でもいるととたんに診療の流れはストップして大渋滞が生じる。一目でこれは入院という場合は救急車で転送と言うことになるが流れとしては大変。そう滅多にあることではないが、待合室に人はあふれる。
今日は長い発熱で血液検査をしてみたら重症の細菌感染が疑われるケースがあった。
全身状態はさほど悪くはないのだが不機嫌に泣いている。ちょっと首が硬いような気がするので、髄膜炎かも、ということが頭をよぎる。これが平日ならば血液培養をして抗菌薬の点滴静注、翌日再診という手もあるのだが土曜日はその手が使いにくい。
お母さんに説明しながらも、こちらにも迷いがあってなかなか腹が決まらない。
結局は入院しましょうと言うことになって、病院に電話してベッドを確認して、紹介状を書いて送り出す。
こうしている間に待合室はあふれ出す。予約枠を多くしてある分あふれる速度も速い。
その後は、お待たせしてごめんね、と謝りながらの診察になるが渋滞の解消はなかなかである。
どっと疲れて診療終了。
あとで、病院に電話してみたら髄膜炎は否定的とのことで一安心。
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