2013/04/23
子どもの耳を耳鏡でのぞいても鼓膜がきれいに見える確率は半分以下。
たいていは耳垢が邪魔をしてよく見えない。
そういう時は細めのスペキュラを使って耳垢の隙間に深めに突っ込んで観察する。
それでも少々の耳垢なら化膿性中耳炎かどうかくらいの判断は何とかつく。
がっちり耳垢が詰まった耳も時々見かける。これは取らないと何も見えない。
耳垢水と注入して柔らかくしてから吸引という手があるようだが、小児科ではなかなかそういう手が使えない。
がっちりした耳垢は耳垢摂子(耳垢用ピンセット)で端っこをがっちりつかんで根こそぎ引っぱりだす。丸ごと取れたときの快感は何物にも代え難い。
今日は大物ゲット。
小児科でこういうことを耳をのぞくたびにやっていたのでは渋滞になってしまうのだが、それでも鼓膜を見ることはやらないといけない。
今日はとても忙しい一日。忙しいからといっても、見るところは見る、溜まった鼻水は取る、必要な検査はするということで、手間を惜しんではいけない。
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