2013/05/27
先週のインフルエンザ、当院からの定点報告はゼロ。中学校などを中心に小流行を起こしていたB型も見かけなくなった。当院的には今季の終結宣言を出したい気分。
ところが今日の患者さん。
3歳で40℃前後を上下する高熱。熱は1日ちょっと続いている。高熱で苦しそうである。
今日になって鼻水が出てきた。咳も少しでるが大したことはない。
こういう高熱でまず何を心配するかというと、最悪の事態を想定して、細菌性髄膜炎や菌血症。
ヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンのおかげで減ったとは言え油断できない病気である。
いきなりインフルエンザでしょ、と綿棒を突っ込んだりしない。
まずは血液検査。指先のパッチン採血なのでたいていは採血されたことさえ気づかない。
検査結果はすぐに出る。白血球は減少気味。炎症反応を示すCRP検査は陰性だ。細菌感染の可能性はほぼない。
じゃ、この高熱は何?
ここで、かわいそうだけど、綿棒で鼻水をとる。
インフルエンザB型 陽性。
周囲にインフルエンザの患者さんはいないようで、はっきりした感染ルートはわからなかった。
タミフルは使う事にした。
まだ、インフルエンザは終息してない、ということである。
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