2013/05/31
昨年医師会で配った予防接種のお勧めスケジュール表ではおたふくかぜ、みずぼうそうワクチンは2回接種になっているが間違いではないのか、というお問い合わせ。
予防接種リサーチセンターが発行している「予防接種ガイドライン」では確かに「1回」と記載されている。しかし、小児科学会のスケジュール、感染症情報センターのスケジュール、VPDを知って子どもを守ろうの会のスケジュール、どれも2回接種を勧めている。
新しくなった母子手帳でもおたふくかぜワクチン、みずぼうそうワクチン、どちらも記入欄が2回分ある。
麻しん・風しんワクチンが2回接種となっているように、これらの生ワクチンは1回接種では一生の免疫は得られない。自然感染の機会が減っているので自然の追加免疫が期待しにくい。水痘では1回接種だとかなりのひとが感染すると軽く発症してしまう
「予防接種ガイドライン」の記載も来年度版ではさすがに改訂されるのではないかと思う。
それと、この件とは別件だが、
おたふくかぜワクチン、みずぼうそうワクチンの添付文書には
【用法・用量】
本剤を添付の溶剤(日本薬局方 注射用水)0.7mLで溶解し、 通常、その0.5mLを1回皮下に注射する。
と書いてある。
「1回皮下に注射する。」と書いてあるので、2回接種してはいけないのではないかというお問い合わせも時々ある。
これは、2期接種が決まっている麻しん・風しんワクチンの添付文書にも書いてあって、2回接種してはいけないということではない。
DPTなど初回接種を3回やるワクチンがあるので、それと違って、1回ですよと言うことなのである。
「いっぺん、どついたろか」
というのが、1回以上はどつかないことを宣言しているわけではないのと同じ事である。
と言うようなことを、言い出すとまたややこしくなるので、これで終わり。
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