2013/06/18
日本臨床皮膚科学会と日本小児皮膚科学会が「皮膚の学校感染症とプールに関する 日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会の統一見解 」といして以下の見解を公表した。
小児科医としても禿しく同意なので全文を紹介する。
お子さんとその保護者さん、ならびに保育園・幼稚園・学校の先生方へ
皮膚の学校感染症について
プールに入ってもいいの?
1) 伝染性膿痂疹(とびひ)
かきむしったところの滲出液、水疱内容などで次々にうつります。プールの水ではうつりませ んが、触れることで症状を悪化させたり、ほかの人にうつす恐れがありますので、プールや水泳 は治るまで禁止して下さい。
2) 伝染性軟属腫(みずいぼ)
プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、浮輪、ビ ート板などを介してうつることがありますから、これらを共用することはできるだけ避けて下さ い。プールの後はシャワーで肌をきれいに洗いましょう。
3) 頭虱(あたまじらみ)
アタマジラミが感染しても、治療を始めればプールに入って構いません。ただし、タオル、ヘ アブラシ、水泳帽などの貸し借りはやめましょう。
4) 疥癬(かいせん)
肌と肌の接触でうつります。ごくまれに衣類、寝床、タオルなどを介してうつることがありま すが、プールの水ではうつることはありませんので、治療を始めればプールに入っても構いませ ん。ただし、角化型疥癬の場合は、通常の疥癬と比べ非常に感染力が強いので、外出自体を控え る必要があります。
平成25年5月
日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会
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