2013/08/28
小児用肺炎球菌ワクチンが今年11月1日(予定)からこれまでの7価ワクチンから13価ワクチンに切り替えられる。
この7価とか13価というのはワクチンに含まれる肺炎球菌の菌種(血清型)数のことで、これまでの7種類から13種類の肺炎球菌に対して有効なワクチンに変更される。
これまでの7価ワクチンでカバーできていなかった血清型の肺炎球菌で髄膜炎や菌血症が起きているという事実があり、さらにカバー率を高めることで肺炎球菌による重症感染を減らす事が期待できる。
切り替えは一斉に行われる予定で、11月1日からは小児用肺炎球菌ワクチンといえば13価ワクチンということになる。
13価ワクチンの発熱や発赤腫脹の副反応の出現率はこれまでの7価ワクチンと比べて差はない。
肺炎球菌に対する免疫効果も7価ワクチンに含まれる7種類を含め13種類すべてに対して有効である。
7価ワクチンの接種途中から13価ワクチンに切り替え多場合、1回でも13価ワクチンを接種していれば13種類全部の免疫が得られる。
なので、初回接種3回の途中の人は11月1日を境に13価に切り替えるのがよい。13価ワクチンが出るまで接種を控えるべきではない。
平成24年5月1日以降の生まれで、
かつ、生後2か月から7か月の間に7価ワクチンで初回接種を始めてすでに3回の接種が完了し、4回目の追加接種を待っている人は、13価ワクチンがでるまで待ってもよい。
すでに7価ワクチンで4回の接種が終了している場合は、5歳以下なら任意接種となるが4回目から60日以上の間隔をおいて13価ワクチンの接種をお勧めしたい。これを補助的追加接種(Suplimental dose)と言う。
補助的追加接種は公費では行われないようでである。
コメントを残す