2013/09/30
これまでマイコプラズマ肺炎の迅速診断にはなかなか決め手というものがなかった。
インフルエンザやRSウイルスなどの呼吸器感染症には免疫クロマトグラフィー法というやり方で迅速診断ができる。
マイコプラズマ感染症では血液検査による迅速診断があったことはあったが、目の前の患者さんの今の病気がマイコプラズマによるものかどうかを判断するのには正確性を欠き当院では採用していなかった。
ちょっと前から核酸増幅法(LAMP法)という方法でも診断できるようになっていたのだが、検査センターに検体を送る形なので、結果が直ぐにはわからないこと、コストが高いことなどから数例試してその後は使っていなかった。
最近、マイコプラズマ感染症も綿棒でのどを擦って検査する方式の迅速検査ができるようになった。
それで、これはひょっとしてマイコプラズマか、というようなケースで試していたのだが、全部空振り。
今日初めて、この検査で陽性になる患者さんがいた。
これの検査が普及すれば、「マイコプラズマを考慮してとりあえずジスロマック(とかクラリス)」的な処方が減るはず。
そう思いたい。
とにかく、記念に載せておこう。
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