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かたおか小児科クリニック

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石はどこへ行った

2013/10/01

先日、1歳児をベビーカーに乗せていたら道ばたに落ちていた小石を拾って飲み込んでしまった、という相談があった。

 口に入れているのにお母さんが気づいてすぐに取り出そうとしたら、飲み込んでしまったとのこと。石の大きさは1センチx2センチの細長い形で、飲み込むときにおえっとなって大泣きしたから、飲み込んだことは確実。吐かせてみたが、石は出てこなかった。

その後はケロッとして何事もなさそう。飲んだり食べたりもふだん通り。

その後の便はおむつの上からつぶして石を確認しているが、1週間以上経っても石が出た形跡がない。

赤ちゃんは確かに元気で何事もなかったようにご機嫌である。

異物は食堂から下に落ちているのは確か。

胃内にとどまっているのかどうか。

石はレントゲンでは写らない。

超音波でも仰向けに寝かすと胃内の空気が邪魔をしてわからない。

お母さんの話からは、石かどうか、サイズはどうかは現物と照合できないので見間違っている可能性はあるが、何かを飲み込んだことはどうやら確実。

さて、どうするか。

こういう誤飲のケースを救急でたくさん見てこられた、かつての上司のY先生にメールで尋ねてみた。

Y先生のご意見では、石は最初の頃に出てしまっているのではないかということ。

食道は通過しているはず。

胃から出ればまず排出されるから、胃に残っているか、すでに便として出てしまったかどっちかだろう。

もし、胃内に残っているかどうかを確認するのなら、サイダーなどの炭酸飲料を飲ませてから腹ばいの姿勢でレントゲン写真を撮る。

症状が全くないのなら、そこまでしなくともよいのではないか。

ご意見を参考にお母さんとも話し合って、当面このまま様子見ることにした。


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