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かたおか小児科クリニック

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昼休みも忙しい日がある

2013/11/08

 毎週金曜日は昼休みに病児保育のエンゼル高津に預かり児の回診に行く。

 今日は天気も良いので、走って行くぞと決心していたのだが、嘔吐、腹痛で点滴中の子どもがよくならない。

 

お腹はぺったんこ、異常なしこりや下痢はなく、朝には普通の立派な便がたくさん出た。それでも嘔吐、腹痛はよくならない。感染性胃腸炎ではないようだ。

腸の動きはやや落ちているがイレウスではない。

血液検査で低血糖はなく、尿検査でケトン体強陽性。

一昔前なら「自家中毒」と言ったような病態。ケトン血性嘔吐症とも言う。

点滴すればよくなるのではと点滴を始めたが200ml入ったところで嘔吐。黄色い吐物は胆汁が混じっている。

エンゼル高津の回診に行く時間なのだが点滴を続行して、看護師に昼休み返上でついていてもらう。

 

この状況で、走って行くというわけにはいかない。残念だが車で直行。

エンゼル高津には、当院から依頼した患者さんがいた。

病名は喘息性気管支炎だが、熱が長いので検査したらRSウイルスが陽性だった。

指示書には「RS陽性」と書いて、「できれば隔離室」と書き添えた。

その子は隔離室にいた。運良く隔離室が空いていたのだ。

でも、外の保育室にも喘息性気管支炎の診断でゼイゼイして熱のある子もいる。RSウイルスかどうかは調べられていないので、ただの風邪扱い。

RSウイルス陽性なら隔離室、というルールになると隔離室が空いてないと入れない。

そうなると、RSウイルスの検査をしたら損ということになる。インフルエンザと同じようにはいかない。病児保育でのRSウイルスやアデノウイルスの扱いは悩ましいものがある。

 

急いでクリニックに戻って、嘔吐・腹痛の子を診る。

腹痛は周期的にくるようだ。また、胆汁性の嘔吐。

これは「自家中毒」ではないな、と判断して入院を依頼することにする。外科的な疾患もあるかと思って小児外科との連携がよい病院の小児科にお願いした。

急いで紹介状を書き終わったら午後の診療が始まっていた。


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