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かたおか小児科クリニック

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輸入の麻疹(はしか)

2014/02/28

先月から 川崎市だけでも3例の麻疹が確認されている。全国でも89例。昨年は麻疹排除宣言を出せるかどうかと言うところまで来たのがリバウンドした形である。

 川崎市の例を含め、ほとんどの症例が海外から、とくにフィリピン、台湾からの輸入例。

川崎市の場合は、

1.9か月の乳児。当然ながらワクチン未接種。フィリピン旅行に連れられて感染。

2.12歳の女児。MRワクチン2回接種済。フィリピンに旅行して、麻疹患者と濃厚な接触。ワクチンで免疫があるので本人は軽症、診断が難しかったケース。ワクチン接種をしていても濃厚接触では感染するということ。

3.30歳台の女性。ワクチン接種歴なし。フィリピン旅行後に発症。

ということで、通常の国内での生活で感染するということではない。

この3例からの2次感染も確認されていない。

今日、6か月の赤ちゃんの親御さんから麻しんワクチンを接種したいという申し込みがあった。麻疹の流行のニュースを知っての事だった。

当院でも麻しん流行時には接種対象外の0歳でもワクチン接種を勧めるというスタンスではあったが、このお申し込みには、必要ありませんというお答えをした。

わが国は今なお輸入麻疹があるとはいえ、すでに国内での流行は制御されている。0歳児にワクチンを接種する必要があるほどの状況ではない。

しかし、症例3のようにワクチン未接種の成人はなかなりの割合でいると思われる。MRワクチン3期・4期の接種率も低かった。こうした人たちへのワクチン接種が重要になっているのである。

MRワクチン2期(年長の学年で接種)の接種率も伸び悩んでいる。3月31日が接種の期限なのでまだ受けてない方は急いで受けて頂きたい。

 


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