2014/05/10
医師会附属の准看護学校で戴帽式があり、午前の診療が終わったら速攻で川崎の医師会館へ。略礼服に白ネクタイ。5月から始まったクールビズに逆行してしまった。
戴帽式というのは、看護学生が看護師の象徴というべきナースキャップを初めてつける儀式。正式の准看護師には資格試験合格後になるので、戴帽はこれからナイチンゲール精神にのっとって一人前のナースになれるよう頑張りますという決意表明みたいなものだろう。
そういう節目として、象徴的な意味があるのだと思う。
最近は戴帽式を行わない看護学校も多いそうだ。
一つにはナースキャップは医師のネクタイと並んで、院内感染対策上「不潔」なものとしてやり玉に挙がっていること。そのため、ナースキャップをつけない病院が多くなっている。当院でもナースキャップは使っていない。
それに、ナースは必ずしも女性ではない。
男性看護師も増えている。
スポーツ刈りのあんちゃんにはナースキャップをピンで留める髪の毛がない。
両面テープで留めるという手もあるだろうが、男性が伝統的なナースの格好をするというのは、そういう趣味の人を除けば世間に受け入れられにくい。
ナース像というのも時と共に変化してくるものだが、伝統的な戴帽式というのも捨てがたいものがある。
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