2014/06/11
当院のような小児科クリニックでは生後1週間以内の新生児を診ることはほとんどない。
そういう所に、先日生後7日目の赤ちゃんが紹介状を持ってやってきた。と、言っても赤ちゃんが紹介状を持ってきたのではなく、持ってきたのはお母さんである。・・・言わなくてもわかるか。
その赤ちゃんは里帰り出産だったのだが、家族の事情で生後5日目に退院して帰って来る事になった。
退院時の診察では黄疸があって、光線療法開始の基準をぎりぎりで下回る程度。
戻ったら2-3日でかかりつけ医に予定している小児科で黄疸をチェックしてもらうように紹介状には書いてあった。
ふだん新生児を診ないというのは院内に黄疸のチェックシステムを備えていないということ。
確かに黄疸はあるが、私の目だけでは光線療法を開始すべきレベルかどうかはわからない。
さっさとお産を扱っている病院の小児科に回せばよいのだが、お母さんは新生児だけでなく小さい上の子も連れている。ここで何とかわかりませんかという。
たしかに、他所の病院へ行けというのも気の毒。
結局静脈採血した検体を検査会社に大至急で取りに来てもらって検査することにした。
結果、検査法が違っているので厳密というわけにはいかないが、退院時よりは黄疸の数値がだいぶ下がっている事がわかった。
やれやれというところなのだが、ふだんやらないことをするとちょっと気疲れする。
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