2015/02/22
先週のインフルエンザは月曜日の4人を最後に、以後ゼロが続いたが、土曜日に1人いてまだ終息とはいえない。
それでも終息に近づいていることは間違いない。
ウイルス性胃腸炎はまだ結構いるのだが、みな軽症。
ちょっと嘔吐や下痢が重かったり長引いたりするケース、便が白っぽいケースなどは便のウイルス迅速検査をするのだがほぼ全例ノロウイルスが陽性に出る。ノロ陰性だとロタウイルス・アデノウイルスを調べるのだがアデノウイルスが陽性にでることはあってもロタウイルスが陽性になる事はない。
ロタウイルス胃腸炎は例年に比べて激減している。
下の図はこの週末札幌で開かれたワクチンセミナーの講演で使ったスライド。
青の折れ線は昨シーズンのグラフで例年に比べて山は小さくなっている。
赤の折れ線は今シーズンで、現時点で山は殆ど出来ていない。
ロタウイルスワクチンの接種が広がるにつれて流行そのものが起きなっている。
川崎市近辺での接種率は60%程度と推測されている。
多くの人がワクチンを接種した効果である。
まわりに流行がなくなればワクチンを接種していない人も感染から守られる。
だから、もうワクチンはいらないということではない。
接種率が下がればすぐに元に戻る。
ロタウイルス感染症は脱水症や脳炎・脳症で死ぬことがある病気。
決して油断してはいけない。
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