2015/04/21
先週金曜・土曜と週末の2日間大阪での小児科学会に出席するために臨時休診をした。
新学期が始まってしばらくして、患者さんが多くて休みにくい時期である。
新幹線で大阪に向かう途中で、クリニックの予約システムから自動送信されるトラブルメールが来た。
当院の予約システムは電話の自動予約とWeb予約のハイブリッドシステムである。システムのデータベースは共有でそれぞれの予約情報を連携するゲートウェイPCが介在する。
このゲートウェイPCが時々誤作動を起こす。
連携が上手くいかないとそれぞれのシステムで予約を取ってしまうので、オーバーブッキングが起きる。それではマズイので、連携に異常が起きたらWeb予約が自動的に停止して連携異常のメールが管理者に届く仕組みになっている。
たいていはゲートウェイPCのトラブルで再起動すれば問題は解決する。スマホからでも再起動の指令を送ることができるのだが、ゲートウェイPCのインターネットに接続が切れていると直接電源ボタンで再起動することになる。
大阪からの再起動指令は成功せず、翌日掃除業者が入るのでクリニックを開けに来てくれるスタッフに再起動を依頼する。
ふだんは目にしないゲートウェイPCの在処、リセットボタンの位置などを振り込め詐欺の犯人のように電話で指示しながら再起動は成功。無事予約システムの連携は回復した。
そうこうしていたら、学会の最中の携帯電話に検査会社から電話。
木曜日に提出していた血液の培養検査の検体から細菌が検出されたと言う第一報。
翌日から学会に出かけて休診になるので、ふだんはファックスでもらう報告を院長の携帯電話にもらうようにしておいた。
高熱の患者さんで、おそらく肺炎球菌の菌血症だろうと考えて血液培養の検体を取ってから高用量の経口抗菌薬を出してあった。肺炎球菌ならこれでまずは解熱する。解熱しないときは紹介先の病院の外来を受診するように紹介状も渡しておいた。
週明けの今日、来院した患者さんに確認したら当日の夜には解熱したとのこと。
検査会社からは肺炎球菌と確定したとのファックスが入った。
保健所には5類感染症の「侵襲性肺炎球菌感染症」として届けを出した。
休診の間にも何とか危機を回避するシステムは作動したということで、まずは良かったと思った。
しかし3連休したものだから、今日の外来は大混雑。
午前も午後も延長戦で一息つく暇もなかった。
連休すると患者さんに迷惑をかけることになるが、自身も後が辛いのである。
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