2015/06/24
韓国で拡大している中東呼吸器症候群。6月19日現在で168例、死亡24例。
急を要する事態なので、公衆衛生委員会の前半を傍聴自由の講演会として、川崎市感染症危機管理担当、健康安全研究所から情報提供をしていただいた。
韓国では中東からウイルスを持ち帰った1人の男性から、その家族、かかった病院の患者や関係者へと感染が拡大して今に至っている。
どの患者さんも、どこで誰から感染したかが追跡できる(疫学的リンクが存在する)。
街を歩いていて知らないうちにうつっていたということはない。
なので韓国から戻ってきて熱や咳などの呼吸器症状があるからといって、MERSの患者さんとの接触歴がなければまず心配はない。
熱もなくお腹が痛いという症状だけなのに、もちろん接触歴もないのに、韓国から帰ってきたと言うだけで診療拒否にあったという話もある。
やはり、敵をよく知ることは大切だ。
MERSコロナウイルスはヒトコブラクダに感染するという。ラクダを扱う人は抗体陽性率が高いのだそうだ。
フタコブラクダは大丈夫なのか質問してみた。
中東方面のラクダはみなヒトコブラクダなのだそうだ。
中国やシルクロード方面のラクダはフタコブラクダなのだそうだ。
敦煌に旅行したときのアルバムを見てみたら、やっぱりフタコブラクダだった。
コブとコブの間に座る
ヒトコブラクダって何かすごく乗りにくそう。
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