2015/08/04
このくそ暑い最中にインフルエンザの話題もなんなのだが、来月後半からはインフルエンザワクチンの予約を開始しなくてはならない。準備は始まっている。
今シーズン大きな違いはワクチンが変わること。
これまではA香港、A2009パンデミック、Bと3種類の型に対応した3価ワクチンだった。
B型の流行株には山形株系統とビクトリア株系統の2つ系統があって、これまでのワクチンはこのどちらか一方だけが含まれていた。流行予測が外れると、B型には効かないという結果になる。
今シーズンからはB型の2系統を含む4価ワクチンになる。
それは結構な事ではあるのだが、困ったことにワクチンが値上がりする。
メーカーからの情報ではワクチンの納入価が現在の1.5倍になるとのこと。
昨シーズンまで当院では3歳以上の0.5ml 1歳以上3歳未満の0.25mlともにシリンジ充填済みのチメロサールフリーの製品を使っていた。別にチメロサールを避けていたわけではない。シリンジに充填する手間を省きたかったからである。
だがシリンジ充填済みワクチンはバイアル入り製品に比べてかなり割高でこれがさらに値上がりするとちょっときびしい。
特に0.25mlシリンジ製品は1.5倍になると、バイアル製品を使用するのと大きな差が出来てしまう。
接種料金の値上げ幅を出来るだけ抑えるには0.25mlシリンジ充填済みを使うのはあきらめざるを得ない。
新しい接種料金は近々公表の予定。
昨年から始めた経鼻噴霧ワクチン「フルミスト」は今シーズンも扱う予定。
昨年のように入荷が遅れることがないように願っている。
こちらは昨年と同じ料金。
受験生などで、インフルエンザにかかるリスクを出来るだけ小さくしたい方には、注射のワクチンと併用がお勧め。
コメントを残す