2015/08/17
クリニックの短い夏休みが終わった。
段取りが悪くて、休み中に小児急病センターの当番や病児保育の回診当番が入ったままにしていて、それをすり抜けながら出かけたのだった。
今日は5日ぶりの診療。
5日は結構なブランクで、電子カルテにすっと順応するまでに時間がかかる。
午前中はリハビリにちょうどよいペースで診療が進んだが、午後になって当日予約や新患がばたばたっときて混雑。延長戦となってしまった。
帰省中に病気になり、途中で戻ってきたというお子さんが何人か。
1人は40℃前後の高熱が5日続いてやっと昨日解熱したというお子さん。
帰省先の公立病院では、扁桃腺に膿がついていて炎症反応が高いので抗菌薬の点滴を連日行ってきたという。
話をそこまで聞いただけで、あ、アデノウイルスと分かる。
もう解熱していたのだが、抗菌薬を続けるかどうかの問題もあるので、迅速検査を行ってみた。
陽性。アデノウイルス咽頭炎である。
アデノウイルス感染症では血液検査をすると白血球増多、CRP高値で数値だけ見ると細菌感染症と紛らわしいことがよくある。
扁桃腺の白い苔の様子や、熱の割には元気だったり、解熱剤がよく効いたり、いろいろ特徴的なこともある。総合判断が大切。
ちゃんと診断がつけば無駄な抗菌薬の使用もなくなる。
今日はアデノウイルス咽頭炎の検査陽性があと1人。
検査しなかったがまずそうだろうという子も2人ほどいたので、結構流行しているようだ。
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