2017/03/25
感染性胃腸炎が流行中である。多くはノロウイルスなどのウイルス性胃腸炎で嘔吐、下痢、発熱が主症状。
たいていは軽症で嘔吐は1日以内に止まる事が多く、脱水や低血糖のために外来での点滴を必要としたり、入院をお願いしたりするケースはまれである。今年になってから、外来で点滴したケースは多分無い。
先日、当院にかかったことがない幼児のお母さんから問い合わせがあった。
嘔吐と下痢が激しいので点滴をしてもらいたい。連れて行ったら点滴をしてもらえるか、というもの。
看護師が電話対応していたが、院長のところにまわってきた。
点滴を行うかどうかは医師が診察した上で判断することなので、おいでになったら点滴をするというお約束はできません。感染性胃腸炎による嘔吐下痢の多くは経口補水により治療できるので点滴が必要となることは多くありません。
と言うようなお話しをしたら、
やっぱり整腸剤を出すだけなんですね、と語気が荒くなる。
いや、薬を出すだけが治療ではないので、水分のとり方などの指導をしますが。
それなら、結構です。
ということで、電話は切れた。
この一件、点滴が必要なまれなケースだったのかもしれないのだが、いずれにしてもまずは診察してからである。
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