2018/02/22
川崎市はわが国が人口減少と少子化に向かう中で、人口数・出生数が増加している数少ない自治体だ。
これは再開発によって林立する高層マンション群へ流入人口が増えた事、特に子育て世代が増えた事による。
そのため保育園の需要が急増して待機児童が大きな問題となり、福田市長は待機児童の解消を市政の大きな柱に据えている。
川崎市の保育園の増設の勢いは大変なものだ。
平成30年度だけで新たに32カ所の認可保育園が新設される。このペースはここ数年変わらない。
保育園には園医を配置することになっている。
園医は小児科医が望ましいが、それだけではとてもカバーできないので子どもを診る機会のある内科や外科系の先生にも園医をお願いしている。
それでも増え続ける保育園に対応するために一人の医師がいくつもの園医を兼務している。ちなみに私は認可園が4園でまだ少ない方、多い人だと6園、7園ということもある。
2月は入園が決まった子どもたちの入園前健診を実施しなくてはならない。
これが大変である。
実施したい日にちがどの保育園も同じころになるので園医にとっては過密日程である。
新設の園ではまだ施設が完成していないので、先日は休日診療所を借りて入園前健診を行った。小規模保育園では独自に入園前健診を行うのが難しいので、近くの認可園に入園予定者を集めて合同で行うようになっている。
入園前健診は入園児の健康チェックを行うわけだが、一番大事なのはその月齢・年齢で必要な予防接種が完了しているかどうかということだ。
集団生活に入るには予防接種は不可欠。
ワクチンデビューは生後2か月の誕生日!というキャンペーンが浸透したおかげで、ほとんどのお子さんが必要な定期予防接種は完了している。
任意接種であるロタウイルスワクチン、おたふくかぜワクチンは6-7割の接種率と思われるが、こちらはもうひとがんばりしないといけないかなと思う。
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