2018/05/09
ゼロ歳児へのMRワクチン接種のお問い合わせが増えています。MRワクチンの定期接種の年齢は1歳からとなっています。
それにはいくつかの理由があります。
生後6か月過ぎまでは母体からの移行免疫が残っていてワクチンを接種しても自力の免疫がつきにくいということがあります。
母親からの移行免疫がない場合でも、乳児期の早期は免疫を獲得する機能が未熟なために効果が少ないと言われています。
このため生後6か月〜11か月でMRワクチンを緊急接種した場合は、1歳になってからはじめて接種するよりも免疫獲得効果が低くなる可能性があります。
緊急接種は任意接種となり定期接種の回数にカウントされません。1歳を過ぎてから定期接種としてMRワクチン1期を受けます。
今回の沖縄県での流行ではゼロ歳台の患者も出ている緊急事態ですので、生後6か月〜11か月児に緊急接種が推奨されています。
5月8日の時点で、川崎市など首都圏での患者発生は散発的で大きな流行は見られません。
緊急接種を推奨する状況ではないと考えられます。
沖縄県や愛知県に旅行するなど、リスクがある場合には個別の相談をお受けしています。
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